Sky Chariot (2018)

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1627年に絶滅したオーロックスは鋭い2本のツノと巨体を誇る牛の先祖である。1万5千年前のラスコー壁画にも描かれている彼らは古代において特別に神聖視されていた。世界の神話において神々は神同士で争ってきたが、とりわけ共通して際立つのが牡牛と蛇または龍の対立構造だ。興味深い発見は、蛇神が最初から蛇であるのに対し、牛は途中からその要素が足されたり例えられたりすることが多い。なので神が敵対しているはずの2種の性質を同時に持つという矛盾が時としてある。そこで私は牡牛とは神自身ではなく象徴のような者であるという一つの解釈を導きだした。蛇神に武勇の証としてツノなどの牛の要素が付随した姿を龍としているのであれば辻褄が合う。また現代まで様々な遺物やシンボルとして残る蛇に対して、牛は武将兜やバイキングのヘルメットのツノに見られるように、やはり強さの象徴として近世に刷り込まれているというわけだ。そういうわけで勇ましい牡牛を神々しく仕上げたことにこの作品の意義がある。

 

Mediums: acrylic on paper

Dimensions: cm x cm x cm

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