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​Inunari Fox (2017)

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東洋では狐に神秘的なイメージを持つ。その代表とも言える稲荷狐が作品のモチーフである。稲荷神社は伏見稲荷大社によると3万社ほどあるそうで、ともすれば日本は世界一の狐信仰国であると言っても過言ではない。稲荷の狐は空海が狐に乗る荼枳尼天(=ヒンドゥー教のダキニ)を稲荷として勧請したことに由来するが、本来ダキニはジャッカルや狼などの犬種を起源に持つ神である。犬神の最古と呼べるのはエジプトのアヌビス神だが、荼枳尼天や世界の神話を通すことで稲荷狐との繋がりや類似性を見いだす事ができる。そのような稲荷狐の由縁を作品では表現した。また作品のアヌビスをモチーフとした面では、アヌビスがミイラ作りの名人であることから包帯が巻かれ、それに相互している稲荷狐サイドの蛇は龍蛇である稲荷大明神を示唆したデザインである。

 

Mediums: acrylic on paper

Dimensions: cm x cm x cm

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